終わった
2010.02.09 Tuesday
愛獣、改訂版。終わりました。
何か、あたし強くなってきたな。
仲間のおかげです。
今回、私の病気の事で皆にを不安にさせた。
彼らの優しさったら・・・。
「守られている」、と感じた。
千秋楽は真ん中で観たいと我ままを言い、
通路に椅子を置きど真ん中で観る。
左わきに演出助手の木全君、
右わきに群馬から駆けつけて大道具をたててくれた洋二。
二人の手を握る。
傍にいてくれる安心感に包まれながら観る。
けんちゃんが、シノが、マキが、マコが、良が・・・。
舞台の上で輝いている。
劇場に入ると演出には居場所がない。
楽屋にも、受付にも・・・。
居場所は一つ。
それは、客席。
6ステージ全て観るのは、出演するより遙かに辛い。
最終日、マチネが終わった瞬間、私は演出の看板を下ろす。
缶チューハイを一本飲み、お先に一人打ち上げ。
お疲れ様、自分・・・。
ソワレは観客に変わる。
稽古途中、まるで自分の頭の中を覗かれているような、奇妙な苦痛に襲われ苦しかった。私の思考が他者に覗かれているような感覚だった。芝居が上手くいっている時はいいが、逆の場合の苦痛たるや、凄まじかった。しかしまたその苦痛に苛まれても、私はきっとまた何か書いてしまう。
苦痛に苛まれても、生きていたい。
この仲間と泣き、笑いながら創って行きたい・・・。
今回関わってくれた全ての皆様に心から感謝致します。
板さん、千葉君、わっけー、かーりー、たっくん、まちさん、こじゅ、もけさん、広瀬、島ちゃん、もっちゃん、もっくん。一緒に過ごした時間は本当に幸せでした。ありがとう!。また会おう!
ご来場頂きましたお客様、ありがとうございました!
土曜日
2010.02.07 Sunday
15:30に小屋入りし、この期に及んで、咲田の稽古をする。
演技プランの確認。
今更?
でもやれることはやりたい。
咲田役の千葉がふてくされず受け入れてくれた。
結果、
今回で一番良い出来だった。
お越しいただいたお客様に感謝です。
熱心に観て頂いてありがとうございます。
皆さまのおかげで物語は完成いたしました。
最後の出演者、それは観客の皆様です。
ありがとうございました。
さあ、千秋楽だ・・・。
さみしい・・・。
毎日立ち見する私
2010.02.06 Saturday
毎日立ち見をしている、私。
一応演出です。
芝居って黙って観るものだと思っていた、が、・・・。
そうじゃない方がいるらしい・・・。
笑っても結構だが、真剣に観ている方もいらっしゃるので、喋りながら観るのだけは避けて頂きたいなと思う。
6ステージ全て立ち見の私。
足が痛いっす。
ハートも疲れてきてます。
優しくしてくださいお願いします・・・。
初日・感謝
2010.02.04 Thursday
初日を迎える事ができた・・・。
病に襲われ、公演のキャンセルをせざる得ないところまで来たが、皆に支えられ作り上げる事ができた。
命は永遠ではない。
解っていると思っていた。
今すぐ命に関わる危険がないか検査の日々。
結果、あちらこちらに炎症がおこっているが心臓は無事だった。
結果が出るまでがながかった。
疲れはてた病院の帰り道、「死にたくない、でもそれは抗えないのだ、仕方ないのだ。」と初めて理解できた。
いつか必ず死ぬんだ。
やり残した事もこれからやりたい事もない。
自分自身は「もういいか・・・」。
そうも思えた。
浮かんだのは、愛する夫と劇団の仲間だった。
離れたくない。
夫を一人にしたくない。
私が死んだら悲しむだろう。
けんちゃん、泣いちゃうな。
シノダもマキもマコも泣いちゃうな・・・。
私がいなくなったら、誰がこの人の役を書くんだ?。
劇場のキャンセル料を借金しても払うと言う彼ら。
「休んで、身体を治して。」
「ちゃこちゃんを解放してあげたい」
そう彼らは言った。
私は考えた。
それが私を救うのだろうか?
休んだら勿論身体は楽になるだろう。
しかし、違うんだ。
多分違う。
私を救うのは貴方達が私の本を演じきってくれること。
それが真の解放なのだ。
創っている途中迷いは一度も起こらなかった。
私が途中で倒れたら、代わりに演出をしてほしいと小峰氏にお願いし、快諾してくれた。
書きまくって、夢中で振り付けし、舞台のデザインをしてクラッシックの海を泳ぎ切ったのだ。
「カーテンコール」そこに数十年の自分の人生を見た。
楽屋でけんちゃんを抱きしめただ泣いた。
御客様の反応は?、それもよぎらなかった。
支えてくれた皆に感謝。
感謝しかない。
支えあって今日も生きていく。
そして明日には思い出になってゆく・・・。
命は永遠ではない。
少しでも美しい思い出に包まれますように・・・。
滑り込み・・・
2010.01.31 Sunday
1/30最後の通し。
ようやく本質が見えた。
何とかなった・・・。
滑り込みセーフ・・・。
今までで一番役者のレベルが高い事がむしろ難しかった。
昨日は稽古場でヒロインを演じるナリタを叩く事を決めていた。一度役を掴んだかのように見えたあと、崩れ始めた。「あららら?、とうしたもんか・・・」と悩んでいたら小屋入り2日前になってしまった。
「叩きのめすしかない」と心に決める。
何故かと言うと、完全に自分の殻に閉じこもり誰の助言も聞こえない状態に陥っていた。真面目で意志が強い分その殻は強固なものだ。
叩く先に目指すのは、「余計な演技をせず、シンプルになる」事。
実は稽古当初からの目標で、一旦は完成したかに見えた。
その時は「何もやるな!」を傍で連発した。
一度使った方法は通用しないだろう。
わかりやすいサンプルとして私が演じてみせる。
これも途中で使った手なので通用しない。
と、なると殻をを力づくでたたき割るしかない。
「叩けるか?」葛藤の夜。
やりたくない。
やらねばならん。
やるなら、とことんだ。
途中でやめたら互いに余計傷つく。
結果を出せなければ無意味。
早朝覚悟を決めてもっくんとけんちゃんにメール。
「鬼になります」傍にいて下さい・・・。
二人から了解の返事。
稽古場へ到着し、相手役の板さんに告知。
「御付き合い下さい」とお願いする。
「こちらこそ」と板さん・・・。
他数名、いきなり怒鳴ったらびっくりしそうな人間には先に告知。
稽古が始まる。
昨日よりはましなナリタ。
しかしこれではまだぬるい。
やるか・・・。座り直し、いざ始める。
「何故そんな演技になる?」
「一人でやれるほど力あるのか!出来ないくせに!」
「私は真面目ですみたいな表現押しつけがましいんだよ!」
「ヒロイズム?、みっともない!」
「誰の事も信頼してないじゃないか!」
「ふざけんな!」
「あんたの演技にお腹一杯なんだよ!」
「誰とも戦わないで卑怯者!」
「いい子はよそでやれ!」
「悔しいか!」
「私に向かってこい!」
罵詈雑言を吐く。
生まれて初めてだな・・・。
計算して怒っている・・・。
ちくしょう、今日は中々泣かないな・・・。
更に怒鳴り続ける。
やっと、泣き始めて感情があらわになる・・・。
よし、今だ。
少し殻が割れてきた。
「傷つけ!もっと傷ついてしまえ!」最後の罵声。
そして演技は生まれ変わった。
そのあとに種明かし。
「貴方が今日怒鳴られる事は皆知ってた〜」
驚くナリタの顔は久しぶりにすっきりしている。
そのあとは台詞の矯正をマンツーマン。
殻から完全に抜け出しアドバイスがすっと入っていく。
しかし、怒ってないのに怒ってるふりするのはしんどかった。
何か、自分でも知らない世界に足を踏み入れた感じ。
仲間を信頼しているからこそ出来たのだ。
支えてくれたけんちゃん、もっくん、板様感謝。
怒ったら更に体重が減った。
「今日はナリタの演技を叩くから驚かないで」
つさかたくじに告知。
すると・・・。
「え!、手で?」
・・・。
お後がよろしいようで・・・。